ゆくすぃごきげんよう、Budding Lab.編集部のゆくすぃです！
ここでは、ゲーム開発に関する補足情報をお伝えしています！
Text や Button、Dropdown、Input Field など「TextMeshPro」を使うUIは、デフォルトでは日本語フォントに対応していません。
そこで、今回は「TextMeshProを日本語フォントに対応させる（Unity）」を解説します！
日本語フォントに対応させる準備
これから、以下の手順で日本語フォントを使えるように設定していきます。
- Google Fonts 等で利用可能なフォントデータを入手する。 参考URL：Google Fonts
- 入手したフォントデータをUnityのAssetsフォルダ内に保存する。
- Window＞TextMeshPro ＞Font Asset Creatorで、フォントアセットに変換する。
Google Fontsは商用利用可能な無料のフォントデータです。今回は「Yusei_Magic」というフォントデータを利用して説明します。
フォントデータはzip形式でダウンロードされるので、使用する前に解凍しておきます。
zipファイルを解凍すると、中には「OFL.txt」と「YuseiMagic-Regular.ttf」が入っています。
- OFL.txt：利用規約を記載したテキストファイル
- YuseiMagic-Regular.ttf：フォントデータ本体
解凍したフォントデータは、拡張子が「.ttf」や「.otf」のファイルになっています。
UnityのProjectウィンドウのAssetsフォルダ内に「Fontsフォルダ」を作成し、その中に「YuseiMagic-Regular.ttf」を保存します。
後で、フォントアセット（拡張子が.asset のフォントファイル）への変換時に「日本語文字コード」のリストが必要になってきますので、先に準備しておきます。
今回は、以下サイトからリストをダウンロードさせていただきました。大変助かります！
リストはzip形式でダウンロードされるので、使用する前に解凍しておきます。
zipファイルを解凍すると、中には「japanese_full.txt」が入っています。
日本語フォントに対応させる
Unityエディター画面のツールバーでWindowを選び、開いたコンテキストメニューからTextMeshPro → Font Asset Creatorをクリックします。
すると、Font Asset Creatorウインドウが開くので、以下のように入力します。
- Source Font File：準備したフォントデータ（今回は「YuseiMagic-Regular」）
- Sampling Point Size：Auto Sizing
- Packing Method：Fast
- Atlas Resolution：8192 / 8192
- Character Set：Custom Characters
- Custom Character List：日本語文字コードのリストをコピペする
以上の入力ができたら「Generate Font Atlas」をクリックします。すると、Unityがフォントアセットへの変換を開始します。なお、この処理にはしばらく時間がかかるので、焦らずに待ちましょう。
※「Generate Font Atlas」をクリックできなかった場合･･･
以下の手順を試してみてください。
Unityエディター画面のツールバーでWindowを選び、開いたコンテキストメニューからTextMeshPro → Import TMP Essential Resourcesをクリックします。
Import Unity Packageウィンドウが開いたら、右下の「Import」をクリックして、TMP Essential Resourcesをインポートする。
処理が済んだら、Font Asset Creatorウインドウ下部の「Save」をクリックし、Assetsフォルダ内のFontsフォルダにフォントアセット（拡張子が「.asset」のファイル）を保存します。
「Save」をクリックすると保存先フォルダが開く → 「保存」をクリック
Fontsフォルダ内に「フォントアセット：YuseiMagic-Regular SDF.asset」が保存された
※いざ、TextMeshProを使ってみたら、文字化けしてしまった場合･･･
日本語文字コードのリストに漏れがあると、文字化けすることがあります。
別のリストを探して、コピペし直してみてください。
まとめ
2025年5月現在、Unity6でもTextMeshProはデフォルトで日本語フォントに対応していません。
しかしながら、日本国内でゲームをリリースする以上、日本語フォント対応は必須ですし、選べるフォントの種類が増えれば表現の幅も広がるので、ぜび設定してください！
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。
以上、最後まで読んでいただき有難うございました！
